
アメリカのNYは、ずっと憧れの場所でした。世界一の大都市。文化の発信地。いつか一度は行ってみたいと思っていました。ですから就職して数年経ち、長い有給休暇も取りやすくなった頃、私は思い切って、一人でNYに行ってみることにしました。誰か友達と行っても良かったのですが、有給休暇を取るのが急だったこともあり、一人旅にしました。また、美術館や劇場をじっくり見て回りたかったというのもあります。私は成田-NY直行便の格安航空券を購入し、いざ憧れの地に飛び立ちました。NYの街に着いてまず感じたことは「寒い」の一言。私が旅行をしたのは冬のオフシーズンで、格安航空券が取りやすく、またホテルもハイシーズンよりは安く済む、お財布にとっては嬉しい時期でした。ですが、冬のNYはとにかく寒いのです。予想以上の寒さにびっくりしながらも、とにかくホテルにチェックイン。それから一週間、とにかく街の中をウロウロしました。一人だったこともあり、旅のペースはとてもゆっくりしたもの。心ゆくまで美術館を歩き回ったり、古本屋に何時間もいてみたり。そんなふうに、一つの都市に長く滞在したのは初めてでした。また、文化の中心地で、ひたすらそれをのんびり味わうというのはなかなか貴重な経験だったと思います。格安航空券で航空機代は安く抑えていましたし、それ以外の移動費はあまりかからないため、予算の割には有意義で贅沢な時間を過ごすことができ、私はとても満足して帰国しました。また行きたいですね。
この間の三連休に、二歳下の妹と二人でマカオに行ってきました。「せっかくのお休みだし、たまには思い切ったことをしたいねー」とその数週間前に居間で何気なく話していたら、「じゃあ海外行こうよ、お姉ちゃん。マカオとかなら近いし、三連休で行って来れるよ。格安航空券がとれれば、国内より安いくらいだし」と、妹が言い出したのです。さすがに海外旅行は予想外だった私は多少面食らってしまいましたが、妙に乗り気な妹に押されて「いいよ」と言ったのでした。
先日、高校からの友人に誘われて二人でグアムに行ってきました。「グアムなら格安航空券もいっぱい出てるし、すぐに行って来れるよ」と誘われたのです。今まで海外旅行といえばヨローッパやアジアなど、博物館や遺跡のあるようなところを巡る旅ばかりだったので、グアムのようないかにもリゾート地といった場所には行ったことがありませんでした。今回も、友人が行きたいと言い出さなければ行こうとは思わなかったでしょう。それに彼女もあまりそういった場所に好んで行くタイプとは思っていなかったので、意外でした。ともあれ、友人の取ってくれた格安航空券で、私たちはグアムへと旅立ちました。
私の家は四人家族です。父と母と兄、そして妹の私。とはいえ、兄はだいぶ前に結婚して子供もおり、私も就職してからは実家を出て一人暮らしをしています。今の実家にいるのは数年前に定年退職した父と母の二人だけです。さて、あるとき、兄がもうすぐ両親の結婚四十周年なので、お祝いに兄弟から海外旅行をプレゼントしてあげたいと言い出しました。私もすぐに賛成しました。ただ、当初の案では旅行の手配だけして夫婦水入らずで送り出してあげるはすだったのですが、両親とも海外には慣れておらず、さすがにそれは無理だろうという話になり、私も行くことになりました。
以前、東京-上海というかなりの遠距離恋愛をしていたことがあります。当時付き合っていた彼氏が上海に転勤してしまったせいです。私は最初その話を聞いたとき愕然としたのですが、「飛行機に乗れば数時間だし、下手な国内の営業所に行くより実質的には近いよ」と彼が言うので、何とか遠距離恋愛をしてみることにしたのです。確かに慣れてみれば、それなりに可能なものでした。メールや電話もあるし、飛行機なら数時間で着く距離なので、三連休でもあれば行って帰ってくることができました。彼が東京に来ることもあれば、私が行くこともありました。
あるとき突然、妻が海外旅行に行きたいと言い出しました。結婚して2年間、海外どころか泊まりがけの国内旅行にもほとんど行ったことがなく、また妻も行きたいと言ったことがなかったのでびっくりしました。そういえば新婚旅行にも行っていなかったのです。結婚前からお互いの仕事が忙しく、何となくタイミングを逃してしまっていたのでした。また、当時は経済的にあまり余裕がなかったということもあります。でも生活も落ち着いてきたし、まだ子供もいなくて身軽だし、今行きたいと彼女は言うのでした。それもそうだなと僕は思い、二人の有給休暇を合わせて海外旅行に行くことにしました。